オフィスソフト事業 新戦略発表会 レポート ~『KINGSOFT Office』からグローバルブランド『WPS Office』へリブランド~
2016年11月に、総合オフィスソフト「KINGSOFT Office」は、日本市場での販売開始から10周年を迎えます。そして11月15日(火)、東京都内にて、キングソフト株式会社 オフィスソフト事業 新戦略発表会が開催されました。
発表会では、総合オフィスソフト「KINGSOFT Office」が10周年の節目に、グローバルブランドである「WPS Office」にリブランドされることが発表され、報道関係者、ならびにパートナー企業さま、総勢80名以上の方々が来場。大変盛況な会となりました。
今回の WPS Office ブログは、そのオフィスソフト事業 新戦略発表会の模様をお伝えします。
まずはじめに、キングソフト 取締役社長 兼 CEO 馮 達(フェンダ)が登壇し、「KINGSOFT Office」日本展開開始から10年の歩みと、パートナー企業さまへの感謝の気持ちを述べました。
キングソフト株式会社 取締役社長 兼 CEO 馮 達
2006年から10年間、5つの大きなバージョンをリリース。
スマートデバイスの普及にあわせ、2011年からモバイル版オフィスアプリの開発に着手。2014年にはiOS版をリリースした。
日本市場における10年間のユーザー数の推移。
2006年の発売から4年間で100万ユーザーを突破し、現在では600万ユーザーを抱える。
また、特に注力してきたのはエンドユーザーのサポート。
社員で構成された専門のサポートチームにより、クオリティの高いユーザーサポートを行っている。
昨年1年間では、約2万件のユーザーサポートを実施した。
続いて、中国 KINGSOFT Office Software Corporation CTOの章 慶元(しょう けいげん)が登壇。全世界で10億ユーザーを抱える「WPS Office」のこれまでと、今後の展望についてご説明いたしました。
KINGSOFT Office Software Corporation CTO 章 慶元(しょう けいげん)
それまでのソースコードを捨てるという決断を行い、マイクロソフト社製品との3大互換を目標に開発された「WPS Office 2005」。この製品のリリースを礎に、現在の市場占有率は、2%から40%に迫るまで上昇した。
中国では政府機関をはじめ、中国を代表する大手企業が導入している。
モバイルアプリ版の開発にいち早く着手。
優れた製品性能と高いユーザーエクスペリエンスが
評価され、Googleからトップデベロッパー、エディターズチョイス、最優秀製品賞の3部門で表彰された。現在Google Playで1億ダウンロードを突破している。
現在のWPS Officeのユーザー数。
パソコン、およびモバイルのMAU(月間アクティブユーザー数)は、1億を超え、DAU(デイリー アクティブユーザー数)は、2,000万を超えている。中でもパソコン版は中国の日本のユーザーが90%を占めており、モバイル版に関しては、世界各国にユーザーが広がっている。
最後に、キングソフト 執行役員であり、オフィスソフト事業の責任者の 齋藤 理(さいとう おさむ)が登壇し、今後の日本市場での事業戦略について、お話いたしました。
WPS Officeのオンライン版、POSA版の提供時期や機能面の特長、価格、そして優れたモバイル性能について、詳しくご説明しました。
キングソフト株式会社 執行役員 齋藤 理(さいとう おさむ)
WPS Officeの主な特長は4つあり、
初めてオフィスソフトを利用するユーザーも、他社オフィスソフト製品の利用経験があるユーザーも違和感なく使用できる。
パソコン版は特にフォントの搭載数が多く、モトヤ、モリサワ、株式会社SCREEN グラフィックアンドプレシジョンソリューションズ製のフォント46書体を搭載しており、資料作成時の利便性が向上している。
また、「WPS Office」はスマートデバイスの普及にあわせ、モバイルアプリ版の開発、特にプレゼンテーション機能の拡張に注力している。
今回新たに、①スライドショーを複数の端末で同時に再生できる「再生共有機能」、②スライドショーと音声を動画に記録できる「講演記録機能」、③メール等を使用せずにファイルを直接アプリに共有できる「ファイル転送機能」を搭載した。
今回グローバルブランドへの統一により、日本においても、ユーザーにさらなる利便性を提供できるサービス提供を検討しています。
時代は刻々と移り変わり、特にパソコン、スマホといったデバイスの進化のスピードは年々加速しています。
これからもキングソフトは、市場の変化を常にリードし、みなさまのご期待に沿う製品・サービスを提供し続けてまいります。