エクセル・WPS Spreadsheetsで計算結果の”0″やエラー値を表示しない方法とは?
エクセルで作った集計表にて、計算結果の0やエラー表示が並んでしまい、ごちゃごちゃして見える……と思ったことはありませんか?
数字を入力すると計算結果が表示され、何も入力していなければ空白セルを表示する方法を紹介します!
練習に使えるサンプルファイルもダウンロードできるので、記事を読みながら実際に試してみてください。
※「WPS Office 2」の表計算ソフト「WPS Spreadsheets」を使って解説します
目次
エクセルの計算結果で0を表示しない方法3選
その日の売上の合計額を毎日集計しているシートを例に説明します。5月5日以降は、フルーツや野菜などの売上を入力していないため、\0が並んでいます。
何も入力していないときに、\0ではなく空白セルを表示する方法は以下の3つです。
- IF関数を使って、合計額が0のときは空白セルを表示する
- 条件付き書式で、0のときは文字の色を白に変える
- セルの表示形式で、0を表示しない設定にする
計算結果の0を表示しない方法について、それぞれ画像付きで詳しく説明します。
ダウンロードして使えるファイル(.xlsx形式)も用意しました!記事を読みながら実際に試してみてください。
(1)IF関数を使う
①計算結果がゼロの場合、空白セルを表示するようにIF関数で設定する
まず1つ目は、IF関数を使って「計算結果が0のときは空白を表示する」設定にします。
計算式の結果がゼロの時は””(空白)を表示させ、それ以外の場合はそのまま計算結果を表示させる内容です。
=IF(計算式=0,"",計算式)
↑このままコピーして使えます!
空白を表示してほしいときは、“”とダブルクオーテーションで囲ってください。
例えば「×」を表示したいときは”×”と、文字を表示したい場合も同様にダブルクオーテーションで囲いましょう。
②空白が表示されるようになったのを確認
IF関数を入力したことによって、並んでいた¥0を空白セルに変えることができました!
試しに5月5日の行に数字を入力してみると、そのまま合計金額が表示されます。
IF関数を使う方法は、入力する計算式の内容によっては、式が長くなり複雑になってしまうのが難点です。
ただ、ファイルを作成した人以外が見ても、すぐに0を空白セルにしていることが分かるため、複数人で共有するファイルで使うのがおすすめです!
(2)条件付き書式で文字の色を変える
①条件付き書式の設定から「新しいルール」を選択
次に、条件付き書式の設定を使って「セルの値が0のときは、文字色を白にして表示しない方法」を説明します。
まず、色を変えたい範囲を選んだまま、条件付き書式の設定>新しいルールを選択します。
②書式ルールの内容を設定する
「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選び、セルの値=0と設定します。
続いて、「書式」で文字色や背景色の設定に進みます。
セルの書式設定>フォントタブへ移動します。ここの設定では、文字色以外にも、条件に当てはまるセルのフォントやサイズなどを指定できます。
デフォルトでは文字色=自動になっていますが、背景と同じ白を選択しましょう。
③計算結果の0が見えない状態に
これで、計算結果の\0は文字色が白になったことで見えなくなりました!
実際には計算結果が入力されているものの、文字色を変えて見えない状態にしているため、ファイルを印刷するときにおすすめの方法です。
(3)セルの表示形式を変える
①その他の表示形式を選択する
最後に、表示形式を変更して0を表示させなくする方法を紹介します。
メニューから「その他の表示形式」を選択するか、Ctrl+1のショートカットキーを押してください。
②セルの書式設定を開く
セルの書式設定から数値タブを開き、「カスタム」を選択しましょう。
ここに、「#,###」と入力してください。
3桁区切りにする必要がなければ「####」でも構いません。
③0が表示されなくなったのを確認する
これで、選択範囲の0が非表示になりました!
ただ、今回説明したセルの表示形式を変える設定の場合、「\」や「日」など単位も非表示にすることはできません。
「¥0」と入力したセルは、表示形式を変えると「¥」と表示されてしまいます。
¥や日など、単位をつける必要がないデータで使うのがおすすめです。
計算結果のエラーを表示しない方法とは?
続いて、#DIV/0!などのエラー表示を空白セルに変えられる「IFERROR関数」を紹介します。
何行にも渡ってエラー表示が見えていると、ごちゃごちゃして分かりづらいですが、IFERROR関数を使うだけでスッキリとした表になります。
IFERROR関数でエラー表示を空白にする
IFERROR関数とは、エラーが表示されたときに、別の表示を指定できる関数です。
IF関数を使った0を表示しない方法と同様に、エラーが出たときに””(空白セル)を表示するよう設定します。
=IFERROR(計算式,"")
↑このままコピーして使えます!
IFERROR関数を入力したことで、エラー値が消えてすっきりした表になりました!
売上・来店者数の列に数値を入力しても、きちんと計算結果が表示されます。
元々の計算式に、IFERROR関数をつけ加えるだけで簡単にできる方法なのでぜひ試してみてくださいね。
まとめ:エクセル計算結果の0やエラーを表示しない方法
- 0を表示しない方法:IF関数を使う
- 0を表示しない方法:条件付き書式で文字色を変える
- 0を表示しない方法:セルの表示形式を変える
- エラー値を表示しない方法:IFERROR関数を使う
計算式の数値を入力していないときに、表示されてしまう0やエラー値を見えなくする方法を紹介しました。
毎日のデータを入力する集計表や家計簿など、計算式だけ先に入力したエクセルファイルでおすすめです。
今回は、オフィスソフトWPS Office 2に搭載されている表計算ソフト「WPS Spreadsheets」を使って説明しました。
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