ハッカーとは「情報技術を使い、システムやネットワークなど、コンピューターの内側を覗く人」のことです。
しかし、一口にハッカーと言ってもその種類は1つではないことをご存知ですか?今回は、数あるハッカーの種類の中から3種類の「ハッカー」をご紹介します。
ハッカー
情報技術を使い、技術的に高度で困難な問題をクリア(良し悪しにかかわらず)するハッキングを行うことのできる人の総称が「ハッカー」です。「ハッキング」とは、広義にはハードウェア・ソフトウェアのエンジニアリングを意味する行為を指します。
具体的には、世界的に有名なプログラムの開発の開発やシステムの構築から、大規模な被害を発生させるマルウェアを作成する迷惑行為などがハッキングに含まれます。
セキュリティコンテストなどでは、悪意のあるハッキング行為を行わない善良なハッカーをホワイトハッカーと呼ぶこともあります。
また、技術者の間で「君はハッカーだ」と言われた場合は、「すごい開発者だ」の意味となり褒め言葉と受け取られます。
クラッカー
「クラッカー」は、情報技術を使い破壊活動(クラッキング)をするハッカーを指しています。ホワイトハッカーの対義語として、「ブラックハッカー」とも呼ばれます。
代表的なクラッキング行為としては、
- ネットワークを使用不能に追い込む
- システムに不正にアクセスし、個人情報を盗み出す
- 迷惑メールを大量に送信する
などの迷惑行為が挙げられます。
また、他のクラッカーが製作した攻撃用のプログラムやスクリプトを利用して興味本位でクラッキングを行うハッカーは、「スクリプト使いのお子様」という軽蔑の意味を込めて「スクリプトキディ」と呼ばれます。
なお、セキュリティソフトの性能を確かめるため、意図的にクラッキング行為を行う技術者も存在しますが、そういった人はハッカーの範疇に含まれると言われています。
ハッカーが「君はクラッカーだ!」と誰かから言われた場合は、かなりの侮辱となるようです。
Warezer(ワレザー)
Warezer(ワレザー)とは、商用ソフトのコピーに情熱を燃やす人のことです。
また、そのような人によって非合法に配布、流通させられている商用のソフトウェアはWarez(ウェアーズ)と呼ばれます。Warez(ウェアーズ)の語源は、Softwareのwareに複数形のsを変化させたzを付けたことからと言われています。
ワレザーと呼ばれるハッカーは、不正にコピーした製品を独自のネットワークで流通させます。Winnyなどのファイル共有ソフトを使った動画ファイルの交換などがその典型例です。
Warezer(ワレザー)は著作権侵害行為を行っているのはもとより、コンピューターウイルスに汚染された悪意のあるソフトウェアを配布している場合もあるため、インターネット上では、絶対にそのような非合法ソフトをインストールしないように気を付ける必要があります。
最後に
今回は、3つのハッカーの種類をご紹介しました。
俗称的に広まった呼称を含むとまだまだたくさんの種類がありますが、ハッカーとは決して不正アクセスやサイバーテロなどを行う犯罪者のみを指す言葉では無いんです。
しかし、やはり違法行為をおこなうWarez(ウェアーズ)や、悪意のあるハッキングを行うクラッカーは数多く存在するので、そういった悪意のある行為による被害を防ぐため、インターネットを利用する際、セキュリティソフトを導入することは必須と言えるでしょう。
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