キングソフト、Winnyに続きShare起動時に危険を知らせる警告画面を表示

キングソフト株式会社（代表取締役社長：広沢一郎、本社：東京都渋谷区、以下キングソフト）は、「キングソフトインターネットセキュリティ2006」、および「同2006＋(プラス)」の利用者に対し、ファイル共有ソフトShare(シェアまたはシャレ)起動時に、その使用が情報漏えいにつながる危険性があることを知らせる警告画面を5月1日から表示いたします。

今年3月20日に実施した、Winny(ウィニー)に対しての警告表示に続き、ファイル共有ソフト使用時に対する措置となります。Winny使用時におけるウイルスは、社会問題にまで発展しましたが、その後、Winnyの使用者は、Shareの匿名性の高さから、乗り換える動きが進んでいると思われます。

Shareは、Winnyを意識して作られているといわれ、類似点も多い一方、同じ趣味仲間としか接続されない、ファイル転送は中継しない、分散アップロードが基本で、誰がどのファイルをどこまで持っているかなど確認できる、などの相違点があります。

しかしながら、使用時に感染の恐れがあるとされている代表的なウイルスは、Antinny(アンチニー)などワーム型ウイルス、ドクロウイルス・山田オルタナティブのような暴露型ウイルスで、両方ともにその危険度に大きな差があるわけではありません。

※Antinny.AW（別名Antinny.BF）
そこで、キングソフトは、Winnyに特化した警告表示だけでは済まないと判断し、ファイル共有ソフト使用時における警告表示を、今後においても随時追加していくことを決定し、Winnyに続きShareに対する警告表示を実施いたします。

今後、新種および亜種・変種の発生に対しては、1日に3回更新されるウイルス定義ファイルにて、速やかにワクチンを配布し、感染時への対応を強化を図ると共に、弊社公式ホームページ上”アップデート情報”にてウイルスの発生およびその対応状況を、随時お知らせいたします。

参考：

【キングソフト アップデート情報】　
【Winny起動時に危険を知らせる警告画面を表示　3月20日】　/release/060320.htm

Winny、Shareなどファイル共有ソフトに対する弊社の考え

ファイル共有ソフト自体はウイルスやスパイソフトのように、その存在自身に問題や悪意があるものではありません。昨今のWinnyやShareによるファイル流出、個人情報漏えいなど被害の原因は、この使用時に伴って動作するウイルス等の感染にあります。

特に暴露型といわれるウイルスに感染すると、一度公開された情報は、不特定多数のパソコン上に保存されるため、回収や削除は不可能です。キングソフトは、ファイル共有ソフトそのものは悪意のソフトではないとしても、使用の危険性が高いと判断し、利用者に対し今一度、使用の確認を促すべファイル共有ソフト使用時の警告表示を実施するに至りました。

警告表示(ファイアウォール)と、検出・駆除(アンチウイルス)について

ファイル共有ソフト自体はウイルスやスパイソフトのように、その存在自身に問題や悪意があるものではありません。昨今のWinnyやShareによるファイル流出、個人情報漏えいなど被害の原因は、この使用時に伴って動作するウイルス等の感染にあります。

1. Shareを起動するとキングソフトファイアウォールが、危険を認知し、警告画面が表示されます。利用者は画面を確認後、起動を許可するか、または禁止するかを選択します。
※Winnyについては3月20日より実施済です。以下同様です。

2. Shre使用においてファイルをダウンロードした場合、圧縮ファイルの中に存在するウイルスも解凍時にリアルタイムで検出、駆除。誤ってファイルをクリックし、感染することを防止します。

3. 使用時に侵入してくるウイルスについては、アンチウイルスがリアルタイムスキャンにより検出・削除。また、未知のウイルスを発見した場合、弊社公式ホームページ上から、キングソフトサポートセンターへ直接連絡が可能です。

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「キングソフトインターネットセキュリティ」の概要

「キングソフトインターネットセキュリティ」は、アンチウイルス、ファイアウォール、アンチスパイ、アンチスパムの機能と、OSの脆弱性を診断できるセキュリティアナリシスを備えた総合セキュリティ対策ソフトです。一度のインストールで、この全ての機能が利用できます。2005年9月に中国では実績あるセキュリティ対策ソフトの日本語版として提供開始しましたが、現在では、日本で社会問題となったファイル共有ソフトWinnyの利用に際して危険を知らせる警告を表示するなど、複雑化する日本型の悪意にも素早く対応しています。