キングソフト株式会社(代表取締役社長:広沢一郎、本社:東京都渋谷区、以下キングソフト)は、「キングソフトインターネットセキュリティ2006」、および「同2006+(プラス)」の利用者に対し、ファイル共有ソフトWinny(ウィニー)起動時に、その使用が情報漏えいにつながる危険性があることを知らせる警告画面を3月20日から表示いたします。
パソコンで使用される、特定のアプリケーションソフトに対し、こうした警告を表示するのは、キングソフトでは初めてのこととなります。
キングソフトはこれまでも、Winnyを介して感染するワーム型ウイルスには検出・駆除を実施しており、また、新たに発見されたウイルスについても逐次対応してまいりました。
しかし、Winnyに代表されるようなファイル共有ソフトで、情報漏えいの挙動をするウイルスは、一般のウイルスと違い、利用者同士の閉じられたネットワークの中で伝播するため、発生をすぐにキャッチするのが難しいのが現状です。
この度、新たにWinny起動時に警告画面を表示するに至った理由は、こうした状況および被害の広がりの深刻さから、Winnyによるファイル共有は危険であり推奨できないという、キングソフトの姿勢によるものです。
キングソフトは、中国キングソフト(金山軟件股有限公司)の日本法人として、これまで、中国で実績あるセキュリティ対策ソフトを日本で広めるべく努力してまいりましたが、今後、こうした日本独自のソフトウェアに起因するウイルスや、セキュリティ上の危険行為にも迅速に対応し、より利用者のパソコン環境を安全に守る製品作りを目指します。
Winny起動時の警告画面表示の背景
今年に入りWinny使用に関する情報漏えいの被害が相次ぎ、今月15日には内閣官房長官が、「情報漏えいを防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないこと」とする見解を述べられており、短期間のうちに深刻な社会問題に発展したことがわかります。
しかしながら、Winny自体はウイルスやスパイソフトのように、その存在自身に問題や悪意があるものではありません。昨今のWinnyによるファイル流出、個人情報漏えいなど被害の原因は、この使用時に伴って動作するワーム型ウイルスAntiny(アンティニー)等の感染にあります。
Winnyの利用者間で交換されるファイルの中には、このようなウイルスに感染したものも出回っており、多くの場合、感染には気づかずパソコン内の重要な情報が、Winnyのネットワーク上に公開されてしまいます。一度公開された情報は、不特定多数のパソコン上に保存されるため、回収や削除は不可能です。
そこでキングソフトは、Winnyそのものは悪意のソフトではないとしても、使用の危険性が高いと判断し、利用者に対し今一度、使用の確認を促すべく、この度の警告画面表示を実施するに至りました。※平成18年3月15日:官房長官記者発表「Winnyを介した情報漏えいについて」
Winnyに対するキングソフトの取り組み
1.Winnyを起動するとキングソフトファイアウォールが、危険を認知し、警告画面が表示されます。利用者は画面を確認後、起動を許可するか、または禁止するかを選択します。
2.Winny使用においてファイルをダウンロードした場合、圧縮ファイルの中に存在するウイルスも解凍時にリアルタイムで検出、駆除。誤ってファイルをクリックし、感染することを防止します。
3.感染してしまった場合も、キングソフトアンチウイルスがリアルタイム検出、駆除。また、未知のウイルスを発見した場合、弊社公式ホームページ上から、キングソフトサポートセンターへ直接連絡が可能です。(ウイルス・スパイウェアを検体募集:/)
URL | http://www.kingsoft.jp/ |
本社 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-9第一暁ビル8F |
設立 | 2005年3月 |
資本金 | 2億8500万円 |
代表者 | 代表取締役 : 広沢 一郎 |
提供製品 | キングソフトインターネットセキュリティ キングソフトオフィス |